[資料 No.8]

文献解説表

標題

「キノコキトサン」の抗メタボリックシンドローム作用


著者

山田幸子、荻野ちひろ、新貝香菜子


掲載

FOOD Style21, 11(1), 56-57(2007)


要旨

男女37名を対象として、食事内容や運動量を日常生活と同じように維持した状態で、1日当たりキノコキトサン300mgを8週間摂取し、BMI、体脂肪率、体脂肪量のキノコキトサン摂取による影響を調べた。
その結果、BMI、体脂肪率および体脂肪量について、摂取8週後で有意に減少した。また、同様に、男女24名を対象として空腹時中性脂肪、空腹時血糖値、血圧に対するキノコキトサン摂取による影響を調べた。空腹時中性脂肪は120mg/dl、空腹時血糖値は100mg/dl、血圧は120mmHgを基準値として、基準値以上群と未満群に分けて集計した。
その結果、空腹時中性脂肪、空腹時血糖値、血圧について、いずれも基準値未満群ではほとんど変動しなかったが、基準値以上群では摂取4週後及び8週後で有意な減少が認められた。
キノコキトサンの摂取により、(2)体脂肪率と体脂肪量が減少したこと、(2)BMIが低下したこと、(3)中性脂肪、血糖値および血圧が低下したことから、キノコキトサンは、メタボリックシンドロームの予防素材であることが示唆された。


目的

生活習慣病の改善にかかわるキノコキトサンの作用・効果を調べる。


具体的手法

•  被験者に、キノコキトサン300mg/日を8週間連続で摂取させた。
•  試験は、摂取開始前のカロリー摂取と運動量を日常生活と同じように維持した状態で行われた。


結果の要約

対象例数摂取量・期間結果
10~60代の男女37名
(男性17名、女性20名)
○摂取量
キノコキトサン300mg/日

○摂取期間
8週間
○体脂肪率
摂取8週間後で、男女とも有意に減少した。

○体脂肪量
摂取8週間後で、男女とも有意に減少した。

○BMI
摂取8週間後で、男女とも有意に減少した。
男女24名
(男性17名、女性7名)
○摂取量
キノコキトサン300mg/日

○摂取期間
8週間
○中性脂肪
120mg/dl未満群ではほとんど変動しなかったが、120mg/dl以上群では摂取4週後及び8週後で有意な減少が認められた。

○血糖値
100mg/dl未満群ではほとんど変動しなかったが、100mg/dl以上群では摂取4週後及び8週後で有意な減少が認められた。

○血圧
収縮期血圧120mmHg未満群ではほとんど変動しなかったが、120mmHg以上群では摂取4週後及び8週後で有意な減少が認められた。

対象

10~60代の男女

例数

37名
(男性17名、女性20名)

摂取量・期間

○摂取量
キノコキトサン300mg/日
○摂取期間
8週間

結果

○体脂肪率
摂取8週間後で、男女とも有意に減少した。

○体脂肪量
摂取8週間後で、男女とも有意に減少した。

○BMI
摂取8週間後で、男女とも有意に減少した。

対象

男女

例数

24名
(男性17名、女性7名)

摂取量・期間

○摂取量
キノコキトサン300mg/日
○摂取期間
8週間

結果

○中性脂肪
120mg/dl未満群ではほとんど変動しなかったが、120mg/dl以上群では摂取4週後及び8週後で有意な減少が認められた。

○血糖値
100mg/dl未満群ではほとんど変動しなかったが、100mg/dl以上群では摂取4週後及び8週後で有意な減少が認められた。

○血圧
収縮期血圧120mmHg未満群ではほとんど変動しなかったが、120mmHg以上群では摂取4週後及び8週後で有意な減少が認められた。


まとめ

キノコキトサンの摂取により、(2)体脂肪率と体脂肪量が減少したこと、(2)BMIが低下したこと、(3)中性脂肪、血糖値および血圧が低下したことから、キノコキトサンは、メタボリックシンドロームの予防素材であることが示唆された。