[資料 No.2]

文献解説表

標題

キトグルカンの脂質吸収抑制の影響について


著者

岡崎 英雄


掲載

FOOD Style 21, Vol.9(2), 28-30(2005)


要旨

一般に体重を減らそうとすると、極端な食事制限や過度な運動で無理をするために長続きしない場合が多い。そこで、摂取カロリーを体内で抑制することで、カロリー調節による食事を行っているような状態を実現できれば、夢のダイエット法といえるのではないだろうかと考え、キトグルカンの脂質吸収抑制効果について検討した。臨床試験及び動物試験から、キトグルカンを摂取することによって、腸管からの脂質の吸収が抑制され、糞便中に排出されることが明らかとなった。このようなキトグルカンの特徴ある機能性が食生活の中で利用され、社会問題となっている肥満や生活習慣病の増加防止に役立つことを期待する。


目的

キトグルカンの腸管での脂質吸収抑制効果を検討する。


具体的手法

A.BMI29.5の50代女性に、1日2回キトグルカンを食前服用してもらい、体重、摂取カロリー、血糖値やヘモグロビンAlcなどの糖尿病の指標となる数値、及び血中総コレステロール濃度、血中中性脂肪濃度を測定した。
B.8週齢のラットに5%のキトグルカンを添加した飼料を3週間自由摂取させ、その間1週間ごとに糞便の乾燥重量、糞便中脂溶性成分量、及び血中総コレステロール濃度、血中中性脂肪濃度、血中ブドウ糖濃度を測定した。


結果の要約


対象例数摂取量(内容)・期間結果
A.
BMI:29.5の50代女性   

B.
8週齢の雄ラット
A.
1名

B.
12匹

対照群:6匹

キトグルカン群:6匹 
A.
摂取量キトグルカン150mgを1日2回摂取期間3ヶ月

B.
摂取量対照群:高脂肪餌キトグルカン群:キトグルカンを5%添加した高脂肪餌期間3週間 
A.
・摂取カロリーは変わらず、体重が減少していった。
・血糖値やヘモグロビンAlcなどの糖尿病の指標となる数値がほぼ正常な値になった。
・血中総コレステロール濃度、血中中性脂肪濃度に改善が認められた。

B.
・糞便の乾燥重量がキトグルカン群で有意に上昇した。
・糞便中の脂溶性成分量がキトグルカン群で有意に上昇した。
・血中総コレステロール濃度が摂取7日目のキトグルカン群で有意に減少した。
・血中中性脂肪濃度が摂取14日目のキトグルカン群で有意に減少した。
・血中ブドウ糖濃度が摂取7日目と14日目のキトグルカン群で減少傾向になった。

対象

A.
BMI:29.5の50代女性   

B.
8週齢の雄ラット

例数

A.
1名
B.
12匹
対照群:6匹
キトグルカン群:6匹 

摂取量(内容)・期間

A.
摂取量キトグルカン150mgを1日2回摂取期間3ヶ月
B.
摂取量対照群:高脂肪餌キトグルカン群:キトグルカンを5%添加した高脂肪餌期間3週間 

結果

A.
・摂取カロリーは変わらず、体重が減少していった。
・血糖値やヘモグロビンAlcなどの糖尿病の指標となる数値がほぼ正常な値になった。
・血中総コレステロール濃度、血中中性脂肪濃度に改善が認められた。

B.
・糞便の乾燥重量がキトグルカン群で有意に上昇した。
・糞便中の脂溶性成分量がキトグルカン群で有意に上昇した。
・血中総コレステロール濃度が摂取7日目のキトグルカン群で有意に減少した。
・血中中性脂肪濃度が摂取14日目のキトグルカン群で有意に減少した。
・血中ブドウ糖濃度が摂取7日目と14日目のキトグルカン群で減少傾向になった。

まとめ

キトグルカンは腸管からの脂肪吸収を抑制し、体重及び血中のコレステロールや中性脂肪などを減少させることが明らかとなった。