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[資料 No.7]

文献解説表

 

標題

:

Bio-M(シャンピニオンエキス)の開発とその利用〈Bio-Mの臨床例〉

 ―高齢入院患者に対するBio-M経口投与による便臭、便性への影響と

病室内環境の変化について―

著者

:

浜屋忠生

掲載

:

食品と開発 30(1)1995

要旨

:

 高齢入院患者の看・介護をする上で、オムツ交換やポータブルトイレの使用時に発生する便臭は当事者だけの問題ではなく、結果的に病室内環境を不快なものにしている。病室内の防臭対策として一般的な換気扇や空気清浄器で換気する方法や脱臭効果のある使い捨て消臭シーツ、消臭オムツ、介護人用の防臭マスク等の防臭対策は排泄された糞便に対する対処的な方法であり便臭の周囲への揮発・拡散を根本的に防ぐことは容易ではない。

 こうした病室内臭気を消臭する方策として、Bio-Mを30日間経口投与しその効果を調べた結果、便臭を有意に低減することが確認され、腸内環境浄化と病室内環境から不快臭を追放する有効な対策として日常の臨床の中での利用が望まれた。

目的

:

Bio-Mを高齢入院患者に経口投与することによって、以下2点についての効果を調べる。

1.大腸内で糞便が形成される時にその悪臭成分の発生を抑制し、結果的に体外に排泄された時の便臭を有意に低減させ、室内環境の悪化を未然に防止する。

2.腸内菌叢に影響を与えて便性(便の色調、形状)を改善し、便臭低減の相乗効果を得る。

具体的手法

:

・昼食時に一人2gのBio-M濃縮粉末を食事と一緒に投与し、以後10日毎に検査及び胃腸症状の問診を行なった。

・便臭濃度の判定と便性の評価は、看・介護者の官能検査によって行なった。

・北川式ガス検知管を用いて便臭の主成分である便中ガスを定量的に測定した。

結果の要約 :

対  象

例 数

摂取量・期間

結果

長期臥床中で意識明瞭な高齢の患者

 

6名

(内、1名は院内独歩可)

摂取量:1日1回、毎昼食時にBio-M濃縮粉末を2g食事と一緒に投与

期 間:30日間

官能検査

・Bio-M投与10日後に便性に改善の兆しが見られ、20日後には便性、便臭とも改善が進んだ。さらに、30日後には便性、便臭とも極めて有意な改善が示された。

・高齢患者に特有の病体臭や口臭もあまり感じられなくなった。

臭気濃度

・アンモニアとメチルメルカプタンの濃度は被験者全員で極めて顕著な減少を示した。

・アミンの濃度はBio-M投与後に明らかな減少の傾向を示した。

胃腸症状

・6名中4名に空腹を意識するような感じが現れ、胃腸の状態が良好になったことが認められた。

まとめ

:

病室環境を不快なものにしている、人体から発生する臭気成分に対して効果が確認されたBio-Mを投与することによって、便臭の有意な低減と腸内環境清浄化が期待でき、介護を必要としている高齢者自身や看・介護者などの周囲の人にとって日常の臨床の中で、Bio-Mを利用することが望まれる。


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