[資料 No.3]

文献解説表

標題

シャンピニオンエキス摂取による腸内フローラおよび腐敗産物の影響


著者

寺田厚


掲載誌

第21回日本食品微生物学会抄録集


要旨

シャンピニオンエキスをヒトに摂取させ、腸内フローラおよび腐敗産物の影響について検討した。その結果、腸内フローラの構成と代謝活性に影響を与え、腸内環境の改善と便の脱臭効果を示すことが明らかにされた。


目的

プレバイオティクスとバイオジェニクスの両作用を持っている、シャンピニオンエキスをヒトに摂取させ、その腸内フローラおよび腐敗産物の影響について検討する。


具体的手法

採便したサンプルを使用し、以下の方法により測定した。また、pHおよび水分は常法により測定した。

腸内フローラ…光岡の方法         アンモニア、硫化物…寺田らの方法

インドール、フェノール類…吉原の方法   短鎖脂肪酸…原らの方法


結果の要約

対象例数摂取量・期間結果
社会福祉特別養護老人ホームの職員及び入所者(40~89歳) 9名摂取量:
シャンピニオンエキス含有粉末状食品を1包(標準量)および3包(3倍量)

 期 間:
1包/日を2週間
3包/日を2週間
腸内フローラ
・ビフィズス菌は、標準量、3倍量共に摂取2週目には有意に増加した。
・レシチナーゼ陽性クロストリジウム、大腸菌群、ブドウ球菌は、標準量、3倍量共に摂取2週目に減少傾向を示した。

短鎖脂肪酸
・総脂肪酸量は、標準量で摂取2週目に3倍量では摂取1週目と2週目に有意に増加した。
・酢酸およびプロピオン酸は、標準量、3倍量共に摂取2週目には有意に増加した。

腐敗産物
・アンモニアは、標準量で摂取1週目と2週目に3倍量では摂取2週目に有意に減少した。
・硫化物、インドールは、標準量で摂取2週目に3倍量では摂取1週目と2週目に有意に減少した。
・フェノール、クレゾールは、標準量、3倍量共に摂取2週目に有意に減少した。
・スカトールは3倍量で摂取2週目に有意に減少した。・pHは標準量、3倍量共に摂取2週目に有意に低下し、水分含量はほとんど変動しなかった。

対象

社会福祉特別養護老人ホームの職員及び入所者(40~89歳) 

例数

9名

摂取量・期間

摂取量:
シャンピニオンエキス含有粉末状食品を1包(標準量)および3包(3倍量)
期間:
1包/日を2週間
3包/日を2週間

結果

腸内フローラ
・ビフィズス菌は、標準量、3倍量共に摂取2週目には有意に増加した。
・レシチナーゼ陽性クロストリジウム、大腸菌群、ブドウ球菌は、標準量、3倍量共に摂取2週目に減少傾向を示した。

短鎖脂肪酸
・総脂肪酸量は、標準量で摂取2週目に3倍量では摂取1週目と2週目に有意に増加した。
・酢酸およびプロピオン酸は、標準量、3倍量共に摂取2週目には有意に増加した。

腐敗産物
・アンモニアは、標準量で摂取1週目と2週目に3倍量では摂取2週目に有意に減少した。
・硫化物、インドールは、標準量で摂取2週目に3倍量では摂取1週目と2週目に有意に減少した。
・フェノール、クレゾールは、標準量、3倍量共に摂取2週目に有意に減少した。
・スカトールは3倍量で摂取2週目に有意に減少した。・pHは標準量、3倍量共に摂取2週目に有意に低下し、水分含量はほとんど変動しなかった。


まとめ

シャンピニオンエキスの摂取は、腸内フローラの構成と代謝活性に影響を与え、腸内環境の改善と便の脱臭効果を示すことが明らかにされた。